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今日はアクアリウムをコンラート・ローレンツから考えてみました
~アクアリウムの進化って面白い~
みなさんはアクアリウムって聞くと、どんなイメージを持っていますか?
ガラスの水槽の中で、魚が静かに泳いでいる——たぶん、
多くの人がそんな風景を思い浮かべるんじゃないでしょうか。
実は私も、昔はそう思っていました。
でも、動物行動学の父と呼ばれるコンラート・ローレンツが教えてくれたのは、
「動物は狭い空間に閉じ込められると、必ず心にも行動にも歪みが出てしまう」という当たり前だけど大事な事実でした。
言いかえれば、魚たちは私たちが思っているより、ずっとたくさんの世界を知り、感じ、考えているのです。
そんな価値観の変化を経て、100年後、アクアリウムは「生息域空間」というものに生まれ変わっていました。
そこでは、魚たちが季節の移ろいや雨、
夜空まで感じ取ります。
同種の仲間たちと社会を築き、時にはケンカをし、時には寄り添う。
まるで小さな湖や湿原が、そっくりそのまま再現されているんです。
そして、人間はもはや「鑑賞者」ではありません。
魚たちの世界にそっと寄り添い、時には逆に「見られる側」になる、
そんな関わり方が当たり前になっていました。
ローレンツは、動物を愛するということは、ただ「かわいい」と思うことじゃなくて、
その行動や気持ちを理解し、自由を与えることだと言っています。
100年後のアクアリウムは、まさにそれを実現した姿でした。
アクアリウムって、ただの趣味やインテリアじゃなくて、
ここまで進化する可能性があるんだなぁって、
改めて思わされますよね。