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2025.01.30
Hinata's コラム

100年後に始めるAQUARIUM#15

日頃よりご来店ご利用誠にありがとうございます。

EARTHの日向でございます。

 

「日本に向いていないAQUARIUM文化」

 

 

日本の環境や文化、そして思想に向いていないAQUARIUMの考え方はいくつかあります。

まず、日本の住宅事情を考えると、大型水槽や大量の設備を前提としたアクアリウム文化は向いていません。

欧米では広い家に大きな水槽を設置するのが一般的ですが、日本の住宅は狭く、

床の耐荷重も限られているため、同じ感覚で運用するとトラブルになりがちです。

 

また、日本の気候も大きな問題です。

四季がはっきりしており、夏は高温多湿、冬は乾燥しやすい環境のため、

水温管理が非常に難しくなります。

 

欧米のように一年を通じて安定した温度・湿度の地域とは違い、日本ではクーラーやヒーターの使用が不可欠です。

それにもかかわらず「設備に頼らず自然のままで飼育する」という考え方は、日本の気候には合わないことが多いです。

 

日本特有の消費文化も問題の一つですね。

海外では長期間にわたって同じ水槽を育て上げる文化がありますが、

日本では「新しいレイアウトにすぐ変更する」「流行りの生体をすぐに導入する」

といった消費的なスタイルが根付いています。

 

これが生体の短命化や、安易な生体購入による問題を引き起こす原因になっています。

それは専門知識を持ったプロショップが減少していることもまたしかりと思います。

大手量販店やオンラインショップで簡単に生体を購入できるようになったことで、

初心者が適切な情報を得られないまま飼育を始めるケースが増えています。

その結果、生体の寿命をまっとうさせることが難しくなり、

「簡単に買い換えればいい」という考えが根付いてしまうのです。

この未来がいつまでも続かないように

私はそう朝いつもきれいな水槽を眺めながら思っています。

共感してくれるお客様もたくさん増えました。

共感してくれなくても、してくれても読んでいただけて感謝しかありません。

ありがとうございます。

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