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2024.11.21
Hinata's コラム

100年後に始めるAQUARIUM#13

アクアリウムに魅力を感じている方々にぜひ届きますように…

 

日頃よりご来店ご利用誠にありがとうございます。

EARTHの日向でございます。

「なぜヒトは水に憑りつかれるのか」

 

人類が水族館を発明し、室内に海洋の異世界を再現する試みは

1853年、ロンドン動物園内に設置された「フィッシュハウス」でした。

ロンド運動物園は世界初の科学動物園です。

これにより、一般市民が水中生物の生活を目にすることが可能になりました。

同時期に、個人が楽しむ家庭用アクアリウムもヨーロッパで広がり始め、

特にガラス製の水槽が登場したことでその普及が加速しました。

 

水槽は、科学者や発明家が自然界の神秘に魅了され、未知を探求しようとする情熱に支えられていました。

水生生物の飼育は単なる展示以上の意味を持ち、海洋の神秘に触れ、人間と自然との関係性を再発見する場を提供します。

しかし、同時にそれは極めて困難で現在もなお無謀な挑戦でした。

水質、温度、光、酸素、食物供給など、自然界で調和している複雑な要素を再現する必要があったからなのです。

 

アクアリウムや水族館が単なる娯楽の場ではなく、自然の一部を切り取り、観察し、人々に共有する文化的な場であることははるか昔から

世界では常識的でありました。

 

水中生物の飼育の難しさは、人類の自然への憧れと恐れが交錯する場

この矛盾した感情が、ヒトが水に憑りつかれる理由の一端を示しているのかもしれません。

水族館や家庭のアクアリウムが人々にとって魅力的であり続けるのは、そこに生物の生態系を観察しつつ、

同時に生命の維持という挑戦に直面する機会があるからでしょう。

この試みは、私たちが自然と共存する意識を深める契機ともなっています。

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