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2025.03.05

100年後に始めるAQUARIUM#18

日頃よりご来店ご利用、誠にありがとうございます。

EARTHの日向でございます。

 

「なぜマニアがつぶす世界なのか?」

 

専門知識は「持っている人」と「持っていない人」の間に明確な線を引きます。

これはアクアリウムの世界でも顕著で、特に高度な飼育技術や水質管理、

特殊な機材の使用方法を知っている人は、

それを「自分の財産」として守りたくなる傾向があります。

単なる意地悪ではなく、努力して得た知識が簡単に消費されることへの警戒心です。

 

マニアックな世界では、

「にわか」や「ライト層」の流入が、

コミュニティの質を下げると考える人も多いです。

例えば、アクアリウム界では「適当な知識で魚を飼うと、すぐに死なせてしまう」という現実があり、

そのため新規参入者に厳しい目を向けがちです。

この意識が過剰になると、「初心者お断り」的な空気が生まれ、

結果的に閉鎖的な文化が形成されてしまいます。

専門知識が深まると、当然ながら間違った情報や誤解を見抜けるようになります。

しかし、その指摘の仕方が厳しくなりすぎると、

初心者にとっては「マウントを取られた」と感じることも多いでしょう。

特にSNSでは、この傾向が顕著で、

「正しいことを言っているのに反発される」という状況が頻発します。

科学的な視点や論理的な説明が、時に「上から目線」と受け取られてしまうのです。

 

科学だとしても、何を背景に語るかで正解にも不正解にも変わります。

それぐらい人が言っていることはあてにはならない。

 

科学は絶対的な真理ではなく、常に更新されるものです。

「科学的な正しさ」を強く信じすぎると、

新たな知見や異なるアプローチを受け入れにくくなります。

これはアクアリウムの世界でも顕著で、

たとえば「ろ過システムはこうあるべき」という固定観念があると、

新しい方法や代替手段が提案されても、拒絶されがちです。

このように、「知識が深まるほど閉鎖的になりやすい」というのは、

多くの専門領域で見られる現象です。

 

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