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EARTHの日向でございます。
「なぜマニアがつぶす世界なのか?」
専門知識は「持っている人」と「持っていない人」の間に明確な線を引きます。
これはアクアリウムの世界でも顕著で、特に高度な飼育技術や水質管理、
特殊な機材の使用方法を知っている人は、
それを「自分の財産」として守りたくなる傾向があります。
単なる意地悪ではなく、努力して得た知識が簡単に消費されることへの警戒心です。
マニアックな世界では、
「にわか」や「ライト層」の流入が、
コミュニティの質を下げると考える人も多いです。
例えば、アクアリウム界では「適当な知識で魚を飼うと、すぐに死なせてしまう」という現実があり、
そのため新規参入者に厳しい目を向けがちです。
この意識が過剰になると、「初心者お断り」的な空気が生まれ、
結果的に閉鎖的な文化が形成されてしまいます。
専門知識が深まると、当然ながら間違った情報や誤解を見抜けるようになります。
しかし、その指摘の仕方が厳しくなりすぎると、
初心者にとっては「マウントを取られた」と感じることも多いでしょう。
特にSNSでは、この傾向が顕著で、
「正しいことを言っているのに反発される」という状況が頻発します。
科学的な視点や論理的な説明が、時に「上から目線」と受け取られてしまうのです。
科学だとしても、何を背景に語るかで正解にも不正解にも変わります。
それぐらい人が言っていることはあてにはならない。
科学は絶対的な真理ではなく、常に更新されるものです。
「科学的な正しさ」を強く信じすぎると、
新たな知見や異なるアプローチを受け入れにくくなります。
これはアクアリウムの世界でも顕著で、
たとえば「ろ過システムはこうあるべき」という固定観念があると、
新しい方法や代替手段が提案されても、拒絶されがちです。
このように、「知識が深まるほど閉鎖的になりやすい」というのは、
多くの専門領域で見られる現象です。